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2021年5月のサロン報告

緑色の和菓子です。

新茶色、よもぎ 色、そしてそら豆の緑色。

同じ緑でも少しずつ色合いが違うところを表現するのが和菓子ならではの楽しみです。

 

抹茶クリーム大福
抹茶クリーム大福

★「抹茶クリーム大福」

生クリームを挟んだ抹茶餡を抹茶生地で包み、さらに抹茶を表面に振りかけた抹茶尽くしの大福です。

 

生クリームは冷凍にしておかないと包めません。

解凍後も抹茶餡で急いで包まないとクリームが溶けてきてしまいます。

 

包み終えた中餡は再度冷凍庫へ。

 

大福の生地は、時間が経つとシワが増え柔らかさが失われ、包みにくい生地になってしまいます。

これを避けるために、はんなり和菓子ラボでは

 

・湯煎

・密閉容器

 

の二つを利用することにしています。 

 

時間との勝負、温度との勝負がうまくいくと、大福の完成はもう問題ありません。

 

滑らかな生クリームが抹茶餡と合わさって、柔らかい抹茶生地とのハーモニーも絶妙です。

 

とても満足のいく大福が出来上がりました。

 

 

草だんご
草だんご

★「草だんご

生のよもぎ を蒸し、乾燥し、粉砕して「乾燥よもぎ パウダー」を作ることから作業は始まります。

 

野趣溢れるよもぎ 団子には手作り餡子が似合います。

 

餡子も煮るところからの作業。

手作り餡の良いところは砂糖の調節が好きにできるところです。

ことことと長い時間をかけて餡子を作りました。

 

 だんごは茹でるタイプではなく蒸すタイプです。 

白玉粉、葛粉、上用粉を混ぜた生地で、

30分しっかり蒸しあげました。

 

蒸し上がった生地を滑らかになるまで練り、粗熱が取れたら最後は球断器の登場です。

 

10cmほどの長さの細い棒状にした生地を、球断器でコロコロすると、あら不思議、あっという間に5個6個とだんごが完成するのです。

 

手作り餡子を敷き詰めた容器にだんごを入れていきます。

まだ温かみが残る春のよもぎ の香りがいっぱい漂いました。

 

 

洲浜・そら豆
洲浜・そら豆

★「洲浜・そら豆

 洲浜とはきな粉を水あめや求肥で固めたお菓子です。

 

きな粉を本物のそら豆で作ってみたら?

 

そんなアイデアが浮かぶとすぐに実践してみたくなるのがはんなり和菓子ラボです。

 

そら豆の季節ですからスーパーでそら豆を購入し、鞘ごと塩茹でし、その後乾燥器でカラカラになるまで乾燥させ、最後は粉砕機です。

 

普通のきな粉よりも緑色がかったうぐいすきな粉っぽいパウダーが出来上がりました。

ただし、香りはそら豆です!

 

このそら豆パウダーと洲浜用の白いきな粉を混ぜ合わせて、少しだけ緑色に着色しました。

 

あとは砂糖、求肥と混ぜ合わせ、洲浜生地を作っていきます。

 

本物そっくりのそら豆を作りましょう。(いえ、半分は本物のそら豆ですから)

おはぐろも作って、そら豆 らしく成形したら、どこからどう見ても本物のそら豆ですよ!!

 

家に持ち帰って、ビールと共に出せば絶対に間違えちゃうよね、とみんなで笑ってしまいました。

 

  

大福3種
大福3種

★じっくりラボ「3種の大福」

どうせなら1種類ではなく3種類の大福をじっくりラボで取り扱おうと決めました。

 

「いちご大福」「豆大福」「抹茶クリーム大福」の3種類です。

 

大福は乾燥とだんだん硬くなってくるのが最大の敵ですから、柔らかさを保つにはどうすればいい?をテーマにしました。

 

翌日も柔らかい大福を目指して、じっくりラボで実験してみたのは

 

① 砂糖の代わりにトレハロースを使う

②水あめを使う

③豆腐を使う

 

の3パターンです。

 

どのパターンも柔らかくてもちもちの大福が出来上がりました。

 

 

草だんご一人分
草だんご一人分

★和菓子100人分製作プロジェクト

今月は「草だんご」です。

  

100人分の草だんごに合わせる粒あんもやはり手作りしました。

 

一人当たり50gとして、合計5000gの粒あんを前日から煮始めます。

 

 

久しぶりに餡炊き用の専用鍋を使って、大量のあんこを炊きました。

 

蒸し上がった生地によもぎ パウダーを練り込んでいくのもかなりの力仕事です。

 

みんなで手分けして、全体重をかけるような 汗かき作業でよもぎ 生地を作りました。

 

全ての作業が終わっって、出来上がった100人分の草だんごを見たときはみんなで歓声を上げました。

 

 

◆5月のサロン第1日目。

土曜日の午前中サロンからスタートです。ご近所の方も初めての参加をしてくださり、4名でのサロンとなりました。先に帰られた方の出来上がり写真はありません。

 

◆サロン2日目は早くもじっくりラボの開催です。大福3種類を3個ずつ作るサロン。いろいろなやり方を試しますので、1種類ずつ配合も変えての作業です。大きくずっしりとしたふわふわモチモチの大福が9個出来上がりましたよ。

 

◆3日目もじっくりラボ。5名満席でしたが、お一人急なキャンセルが出ましたので、キャンセル待ちをしていた方に急遽連絡。あまりに急なことでしたので、お子さんの預かり保育が取れなくて、材料だけ持ち帰られることに。少しの時間は大丈夫でしたので、なるべく先に全大福の作り方を説明しました。

 

◆4回目はお二人参加です。丁寧な作業を手際よくしてくださる方々です。素敵なそら豆も完成しました。

 

◆サロン5回目もお二人参加です。洲浜で本物そっくりの空豆ができることに皆さん驚かれます。またよもぎ の香りも抹茶の香りも幸せを運んでくれます。

 

◆サロン6回目は3名さま、久しぶりの方も忘れずに時々来てくださるので嬉しい限りです。

皆さま、満足のいくお菓子が出来上がりました。

 

◆サロン7回目は「英語で和菓子」の日です。お二人だけの参加でしたので、英語のレシピを説明しただけであとは日本語です。和気藹々と作業できました。

 

 

◆5月の100個和菓子製作プロジェクト「草団子」。

毎月ボランティアの皆さまのご協力のもと、100個もの和菓子を作ることが可能となっています。ボランティアの皆さま、本当にありがとうございます。