北海道から東北地方にかけて端午の節句の祝い菓子としてもち粉または米粉で作られる郷土菓子です。
特に下北半島の「べこもち」は金太郎飴のようにどこを切っても同じ絵柄が出るお菓子、そのテクニックは地域でおばあちゃんから子どもたちへと伝承されています。
下北半島の「べこもち」をどうしても作ってみたくていろいろな動画を見たり本を見たりしていたのですが、ある日、ふと千葉県でさかんな「飾り巻き寿司」とこれは同じ手法ではないかと気づき、それでは「飾り巻き寿司」から攻めてみようと決心したのです。
「飾り巻き寿司」の体験教室で教わったのが「こいのぼり」と「ばら」です。
すぐに独学で初めてのべこもち作りに応用してみました。
これはひどい!まるで幼児の粘土遊びです。
しかしこれでよーくわかったことが。
「べこもち」と「飾り巻き寿司」では全然作り方が違うこと、つまり弾力性のある「べこもち」は出来上がりサイズよりも倍ほどの大きさの原型を作る必要があるということです。
やはりこれはもち版の金太郎飴でした!
体力と同時に繊細な設計図も必要みたいです。
きれいな模様を作り出すために費やされた下北半島の女性たちの努力と創意工夫を考えたら、頭が下がります。
「簡単にできる方がおかしいでしょ」と言われてしまいそうです。
楽しくもしんどかった「べこもち」初体験、これからもトライしていこうという意欲はまだ沸いてきません。
しかし、「これはぜひ下北半島に行って現地の作り方を生で見てみたい」という欲求だけはどんどん高まりつつあります。