わらび餅で有名な和菓子屋さんへ行ってきました。
東京エリアではなく名古屋です。
名古屋の「芳光」さんといえば、全国からわらび餅好きの人が訪れるほどの人気有名店です。
1964年、東京オリンピックの年に創業されています。
京都の老舗「塩芳軒」で修行をされたとのこと。
少数の購入でも予約をしたほうが良いとのことでしたので、10個だけでしたが予約をしてから来店しました。
イートインも可能でしたので、わらび餅を店内でいただくことに。
店内にいたのはお昼前の30分ほどだったと思いますが、その間にもひっきりなしにお客さんがやって来ます。
予約のお客さんだらけです、お品を包んでもらっている間にみなさんわらび餅を一個召し上がるようです。
どんだけ有名なんだか!という賑わいでした。
そして、いただいたわらび餅。
黒文字がスッと入る柔らかさ、甘すぎないこしあん、香ばしいきな粉の香り、
うーん、三位一体の美味しさです!!
餡入りのわらび餅の場合、あんの甘さ加減と硬さ加減はとても重要。
わらび餅のやわらかさと絶妙にマッチしたあんこはさすがです!
あんこなしのわらび餅をイメージする人も多いと思いますが、本来のわらび餅はあん入りです。
わらび餅の歴史をたどると、平安時代の醍醐天皇がわらび餅好きだったとの記述もあり、茶道が確立した室町時代の京都では、早くも現在のようなあん入りわらび餅が登場していたようです。
あん無しわらび餅というのは、くずもちという形で関東エリアから広まっていったものの変形バージョンのようです。
そもそも葛のほうがわらびよりも安価に手に入ることから関西ではくず粉を使うようになりましたが、関東では小麦粉を発酵させるという製法もあり、同じような夏の和菓子でも地方色が豊かですね。
・わらび餅・・・わらび粉を使うあん入りのお菓子
・関西のあん無しわらび餅・・・葛粉を使ったとろみのあるお菓子が関西エリアの発祥か
・関東のあん無しわらび餅・・・小麦粉を発酵させて作り四角切ったお菓子「久寿餅」が発祥か
とても高価なわらび粉を使って作るわらび餅は日持ちがしませんし、夏場は保存もできません。
芳光さんのわらび餅も賞味期限は当然購入当日のみですし、7月から9月までの販売はありません。
(午後の3時以降の購入だと翌日までが賞味期限のようです。)
夏の和菓子の季節となりました!
あん無しわらび餅もまたつるんとして大好きでーす!