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2018年11月のサロン報告

今月のテーマ:「初心者でも美しくはさみ菊を仕上げるには?」

 

和菓子職人さんの技能一級検定試験でもある「はさみ菊」、すごい集中力と細かい細かい手さばきが必要であり、ものすごく疲れます!

 

そもそも美しく仕上げられるようになるまでには、それこそ何ヶ月も何年も練習しなければならず、鍛錬のたまものといった技が必要になる作品です。

 

そんな「はさみ菊」を、無謀にも「初心者でも美しく仕上げられるように工夫したい」というテーマをかかげてチャレンジしてみようと決心した11月。

 

考えに考え抜いて、かなり論理的に工夫を編み出しました。

なんてことはない、「切る時」と「切った後」に着目したのです。

「これは特許をとるべきだ」と冗談半分で言ってくださる方もおられましたが、和菓子でなく工作する時でもこんな工夫をするのでは?といった類いの簡単な仕掛けばかりです。

(ただし、ここからは一応企業秘密ということで!)

 

メガネをかけメガネをはずし、マジックで図を描き、2πrを計算し、手取り足取り(はないけれど)細かい説明とタイミングをお教えし。

 

その結果、全7回参加者23名全員、小学3年生から81歳までの皆さまが「美しいはさみ菊」を咲かせてくださいました。

 

1人もドロップアウトすることなく完成させてくださった「初心者でも美しく仕上げるはさみ菊」。

 

今月の達成感は半端なく嬉しいです。

やり甲斐があったのはわたくしだけではなく、参加者の皆さまもきっとそうだっただろうと感じています。

 

もっと改良版の工夫が出てくるかもしれません。

それはまた来年のお楽しみということで、今年の秋の和菓子作りが終わりました。