今月のテーマ:「初心者でも美しくはさみ菊を仕上げるには?」
和菓子職人さんの技能一級検定試験でもある「はさみ菊」、すごい集中力と細かい細かい手さばきが必要であり、ものすごく疲れます!
そもそも美しく仕上げられるようになるまでには、それこそ何ヶ月も何年も練習しなければならず、鍛錬のたまものといった技が必要になる作品です。
そんな「はさみ菊」を、無謀にも「初心者でも美しく仕上げられるように工夫したい」というテーマをかかげてチャレンジしてみようと決心した11月。
考えに考え抜いて、かなり論理的に工夫を編み出しました。
なんてことはない、「切る時」と「切った後」に着目したのです。
「これは特許をとるべきだ」と冗談半分で言ってくださる方もおられましたが、和菓子でなく工作する時でもこんな工夫をするのでは?といった類いの簡単な仕掛けばかりです。
(ただし、ここからは一応企業秘密ということで!)
メガネをかけメガネをはずし、マジックで図を描き、2πrを計算し、手取り足取り(はないけれど)細かい説明とタイミングをお教えし。
その結果、全7回参加者23名全員、小学3年生から81歳までの皆さまが「美しいはさみ菊」を咲かせてくださいました。
1人もドロップアウトすることなく完成させてくださった「初心者でも美しく仕上げるはさみ菊」。
今月の達成感は半端なく嬉しいです。
やり甲斐があったのはわたくしだけではなく、参加者の皆さまもきっとそうだっただろうと感じています。
もっと改良版の工夫が出てくるかもしれません。
それはまた来年のお楽しみということで、今年の秋の和菓子作りが終わりました。