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2019年1月のサロン報告

 

2019年1月のサロンが無事に終了いたしました。

ご参加くださった全6回、23名の皆さま、楽しい和菓子作りを共有してくださりありがとうございました!

 

「寿ぎの伝統和菓子」をテーマに「花びら餅」「梅・矢羽羊羹」「祝い落雁」の3点を作りましたが、2時間では全く終わらず3時間をゆうに超える長丁場、皆さまお疲れさまでした。

 

「花びら餅」

柔らかい餅系生地の中に蜜漬けしたごぼうと味噌餡を入れて仕上げる「花びら餅」、今回「白玉粉」を使ったいわゆる求肥系生地にするか、「羽二重粉」に「上用粉」「小麦粉」を混ぜたういろう系の生地にするかで迷いました。

成形しやすさ、口当たり、柔らかさなどをトータルで鑑みた結果、ういろう系を選ぶことに。

造形は美しい仕上がりになったと思います。

 

「梅・矢羽羊羹」

梅味が決まらず、何度も何度も試作が続きました。少々塩っぱかったり、梅の香りが少なかったり。

いろいろ試した結果、今回は「乾燥梅肉を水で戻したもの」と「5%塩分のハチミツ漬け梅干し」を2:1で混ぜ合わせるという方法にたどり着きました。

それぞれの参加者がご自宅でこの羊羹を作る時も、様々な塩分を考慮して梅味の吟味はかなり必要と思われます。

 

「祝い落雁」

新春ということで「和三盆」と「本葛粉」を使いました。

普段作っている「粉糖+寒梅粉」の落雁よりも、高級で口当たり滑らかな仕上がりとなったことに満足しています。

また、フレーバー味も加味しようと試作を重ね、「かりんジュレ味」「ラズベリー味」「抹茶味」「ココア味」「レモン風味味」の4種類の落雁に仕上げました。

 

「本葛粉」を使うのは初めての経験、本葛粉は粒子がとても細かいのでどのように混ぜるのがベストなのか、またアルファー化されている粉なのかどうかがよくわかりませんでしたので、打ち終わった落雁を野菜乾燥器の中に入れてしばらく55度の熱を加えてみたり。

 

かなりの試行錯誤が続きましたが、結果は驚くぐらい満足なでき上がりとなり、その美味たるお味には参加者の皆さまも大変喜んでおられました。

 

「生菓子」「半生菓子」「干菓子」と3つの異なるジャンルの伝統和菓子をバランス良く作ることができました!