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2019年4月のサロン報告

2年目に入った「はんなり和菓子ラボ」、4月も無事に終了いたしました!

 

年度の変わり目、それぞれのご都合で予定をキャンセルされた方も数名いらっしゃり、それでも計5回、19名の方が参加してくださいました。

皆さま、ありがとうございました!

 

また今年度よりスタートした「じっくりラボ」の第1回目、こちらもフレッシュな気持ちで取り組むことができました。

 

□「さくら道明寺羹」

さくらの葉っぱで包んだ桜餅(道明寺)の応用編として、今年は道明寺粉を寒天で固めてみました。

中に入れる餡子は桜餡です。

 

中餡にも道明寺寒天にもこれでもかというぐらい沢山の桜葉の塩漬けを使いました。

普段から桜の花びらも葉っぱの塩漬けもまず野菜乾燥器に入れて、完全に乾燥させてから使います。

あとは手で揉むだけで簡単に細かくすることができるため、サロンで大人数の時などはかなりの時短作業になります。風味は全く変わりません。

 

□「サクラせんべい

3月に薯蕷饅頭で大和芋を使いましたが、今月もまた大和芋の登場です。

大和芋からせんべいができるとはちょっと想像しづらいのですが、実は、サクラの風味たっぷりの美味しいぱりぱりせんべいの出来上がりに参加者の皆さんも驚いていました。

隠し味はサクラつながりで「桜エビ」をパウダーにしたもの!とても良いアクセントになっていました。

 

□「桜・練り切り」

練り切りの作り方にはいろいろありますが、ごく一般的な白玉粉を使います。

白あんに出来上がった求肥をまぜるのではなく、白玉粉から求肥を作りました。

白あんの水分の飛ばし方が難しく、どれぐらいの加減かは何回も回数をこなすしかありません。

また布巾の上で練っていく作業も、パン作りに慣れている人や初めての作業の人とではどうしても差が出てしまいますが、しっかり練り上げた練り切りは極上のお味、皆さん自作の練り切りに大変満足されたようです。

 

◇じっくりラボ「練り切り数種」

じっくりラボでももちろん、生地を作るところからです。

白あんの水分調整からスタートし、求肥を作る、混ぜる、練り上げる、を丁寧に行いました。

造形は数種類、「桜」、「舞桜」(川面にひらひらと舞うはなびら)、「春の野原」(桜のあと、色とりどりのお花が咲く様)、「うぐいす」、加えて「カーネーション」を作りました。

そのほかにも「手毬」をリクエストされ、急遽これも数種の中に加えました。

 

色付け、中餡のフレーバーは個々人にお任せです。

ピンク色もさまざま、中餡もこし餡、白餡のほかに、さくら味、抹茶味、イチゴ味などお好みで。

 

三角棒、針、おだまきなどの使い方にも挑戦です。

練り切りなどの上生菓子を作るには自作のお道具を使う職人さんも多いと聞きます。

針を使った道具はわたくしも手作りです。

おだまきというお道具はモンブランのような細い生地を出す時に使います。

固く絞った布巾を使う「絞り作業」は案外難しく、「うぐいす」はいろいろな形のうぐいすができました!

 

3月4月、2回にわたって桜をたくさん取り上げてまいりました。

また来年の春までには違ったアイデアを考えてみたいと思います!