暑い日が続いた9月、まだまだたくさんの方が参加を控えていらっしゃり、なんとなく寂しいサロン開催ではありましたが、全5回の開催、16名の方が参加してくださいました。
ご参加くださいました皆さま、ありがとうございました。
9月からは自宅サロン以外の新しい「仕事」も増え、ボランティアの皆さんと楽しい和菓子作りが続いています!
![桃コンポートを作る](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=350x1024:format=jpg/path/s32d0e6500d6554d6/image/ifb2be5c35c5ebab4/version/1602389767/%E6%A1%83%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%83%9D%E3%83%BC%E3%83%88%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%8B.jpg)
★「桃TOFU」
少し季節はずれますが、桃をたっぷりと使ったお菓子を作りたいなと考えました。
7月8月の時点でせっせと桃を購入し、コンポートにし、シロップを作り、桃ジュレを作りと前準備がいっぱい。
冷たいお菓子として、寒天を使うか、アガーを使うかも迷うところです。
何回も配合組み合わせを変えて試作を続けた結果、アガーを使うと決定。
絹ごし豆腐やレモン汁、生クリームなどと合わせるお味が美味しくないはずがありません!
ミントを飾った完成品をあまり揺れないように注意して持ち帰っていただきました。
![パイナップルと冬瓜を煮詰める](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=259x1024:format=jpg/path/s32d0e6500d6554d6/image/ia5c0de2467d9494a/version/1602389767/%E3%83%91%E3%82%A4%E3%83%8A%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%AB%E3%81%A8%E5%86%AC%E7%93%9C%E3%82%92%E7%85%AE%E8%A9%B0%E3%82%81%E3%82%8B.jpg)
★「パイナップルケーキ」
台湾みやげで人気の高いパイナップルケーキを作ろうと思い立ちました。
パイナップルを餡になるまで煮詰めることや、ショートブレッド系の生地で包む方法がいわゆる和菓子の「包餡」と同じであることから推察すると、おそらくこのお菓子は日本の影響をかなり受けているのではと感じました。
しかし美味しいものに国境はない、ということでチャレンジです。
このお菓子のためのパイナップル餡作りも前準備として必要不可欠。
パイナップルだけを使う方法とパイナップルにその半量の冬瓜を加える方法と、現地でも2種類あるみたいです。
実のほとんが水分であるパイナップルを煮詰めるのは時間も量もものすごく必要。
おそらくコスパを考えて冬瓜を加えるようになったのかもしれませんが、冬瓜を加えた方が酸味が抑えられマイルドになりましたので、冬瓜派で行くことに決めました。
「こんなに美味しいパイナップルケーキは初めて食べた!」
「台湾の高級店のと同じ味がした!」
などなど全ての参加者の皆さんの高評価を得ることができました。
![ケシの実を飾り本物そっくりの栗です。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=292x1024:format=jpg/path/s32d0e6500d6554d6/image/icbdbe8177c86279f/version/1602389767/%E3%82%B1%E3%82%B7%E3%81%AE%E5%AE%9F%E3%82%92%E9%A3%BE%E3%82%8A%E6%9C%AC%E7%89%A9%E3%81%9D%E3%81%A3%E3%81%8F%E3%82%8A%E3%81%AE%E6%A0%97%E3%81%A7%E3%81%99.jpg)
★「洲浜2種」
きな粉を使った洲浜を作りました。
「洲浜(すはま)」と「素甘(すあま)」は違います。
洲浜は、きな粉をつなぎを使って固くまとめたものを成形しています。
素甘は、ういろうのような食感のもち菓子です。
洲浜を作る場合、洲浜粉として専用に売られているきな粉もあります。
今回は「白いきな粉」というネーミングで売られていて洲浜作りに適した炒り方のきな粉を選びました。
生栗を茹でたものを細かく刻んで中に加えた「栗」と
ビーツ、抹茶で色付けした三色の「お団子」です。
水飴をつなぎに使う人も多いですが、今回は求肥で繋いでみましたので、柔らかさが残ったマイルドな食感に仕上がりました。
この「洲浜」というお菓子、好きな人はたまらなく好きみたいですし、それほどでもという人もいらしてかなり大きく二分されるみたいですが、「好き」という参加者が多かったのでほっとしました。
![絞り出し袋を使って薔薇を作っていきます。](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=352x1024:format=jpg/path/s32d0e6500d6554d6/image/i4df5d15c63468ae9/version/1602389767/%E7%B5%9E%E3%82%8A%E5%87%BA%E3%81%97%E8%A2%8B%E3%82%92%E4%BD%BF%E3%81%A3%E3%81%A6%E8%96%94%E8%96%87%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%84%E3%81%8D%E3%81%BE%E3%81%99.jpg)
★じっくりラボ「おしゃれ薔薇おはぎ」
月に一度のじっくりラボ、9月は「おはぎ」にしました。
それもおはぎ有名店のように、餡子でバラを作り飾ってみるという方法に挑戦です。
まず餡子をクリーム状にするには餡に何を加えれば良いか。
バター、クリームチーズ、生クリーム、アーモンドプードル、きな粉といろいろな方法を試してみました。
せっかくの薔薇なので、ローズエッセンスとローズシロップも使い「バラ餡」とすることに決めていましたので、繊細な味の邪魔をしないものでなければいけません。
今回はアーモンドプードルを選びました。
少し練習をすればどなたでも美しい薔薇を絞れるようになります。
ご飯の上にのせておしゃれな薔薇おはぎが完成しました。
残った餡で絞り出した薔薇はオーブンでそのまま焼いて、餡子クッキーもどきにしてお持ち帰りいただきました。
「すっごく楽しかった!」
というのが参加の皆さまの一致した感想です!
![和菓子100人分製作ボランティア](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=298x1024:format=jpg/path/s32d0e6500d6554d6/image/i2e7731ba15e0a504/version/1602391048/%E5%92%8C%E8%8F%93%E5%AD%90%EF%BC%91%EF%BC%90%EF%BC%90%E4%BA%BA%E5%88%86%E8%A3%BD%E4%BD%9C%E3%83%9C%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%83%86%E3%82%A3%E3%82%A2.jpg)
★和菓子100人分製作プロジェクト
コロナ禍でなかなか参加者にお越しいただけない状況が続く中、新たな「仕事」をスタートさせました。
同じエリアで、ガーナ人のトニー・ジャスティスさんがこども食堂を開催してくださっています。
今は月2回のお弁当配布に切り替わっていますが、一人寂しく食事を摂るこどもたちのために少しでもお役に立ちたいという思いで始められた事業です。
この事業に和菓子を提供させていただくことにいたしました。
当面は月一回ですが、お弁当配布時に一緒に配っていただけるようなお菓子を作ります。
第1回目の9月は「ういろい・秋夢ころころ」と銘打ったちっちゃなういろい玉5種類です。
ストロベリー味、ブルーベリー味、柑橘味、抹茶味、黒蜜きな粉味の5種類。
各ピューレを作るのもほとんど手作りですが、今の季節に用意できない苺のみ市販のジャムを使いました。
不特定多数の人に差し上げるものなので、内容表示ラベルもきちんと貼ります。
こどもたちが喜んでくれたらいいなと願いながら翌日の朝、お弁当配布場所にお預けいたしました。
後日、主催者のトニーさんからお礼のお電話をいただき、こちらこそたくさんの和菓子作りの機会を与えていただけたことに感謝いたしました。
◆9月のサロン第1日目です。
下準備、使うお道具の多さは今までで一番かも?というぐらいのサロンです。
初日はあたふたするのが常ですが、今回もまさしく手探り状態でアップアップしながらのスタートとなりました。
◆サロン2日目。土曜日午前中のサロンです。ベテランの方ばかりの日でしたが、作り慣れている方でも混ぜ具合、練り具合、煮詰め上げ具合などは毎回真剣に取り組まれます。
◆3回目は2名さまのご参加。お茶の先生と地区センターイベントに来てくださったと和菓子にハマりましたという方。どちらの方も和菓子大好き、楽しい時間をご一緒させていただきました。
◆4回目はじっくりラボの開催です。久しぶりの5名さま参加となりました。ソーシャルディスタンスをどう取ろうかなと迷いましたが、マスクにフェイスシールド装着ということで皆で一つのテーブルを囲みました。
薔薇を作るのは普段和菓子では使わないお道具です。練習を重ねてだんだん皆さん上手に使いこなされていきます。色合いの作り方、グラデーションを出したい人、全てお好きにどうぞというスタンスで、毎回じっくりラボは進んでいきます。
◆サロン5回目は「英語で和菓子」。
よく知っているメンバー同士のため、ちょっと馴れ合いになってきていますが、一応は英語レシピも用意し、英語でスタートするようにしています。しかし難しい工程の説明は当然の如く日本語で。日本語でさえ理解してもらえない時もあります。
◆100人分和菓子製作の日
人に差し上げるお菓子を作る時は、マスクにフェイスシールドはもちろんですが、三角巾・エプロン・ゴム手袋装着という厳重な態勢で臨みます。
午後1時に作業を開始して5時には終了という上出来のスタートとなりました。
しかし100個というのはそれなりに大変です。
ひたすら丸める作業だけで500個!
お喋りしながらも手だけは止められません。
全ての作業をやり終えた時の達成感も半端ではなく、心地よい疲れを感じました。
しかし今後のことも考えて、楽な作業、効率の良い流れ作業などを考察する必要があると感じました。