3月は旅立ちの季節です。
お祝いの和菓子を手作りできたら素敵だと思いませんか?
そんな思いを胸に、紅白まんじゅうを作ってみようと思い立ちました。
★「紅白まんじゅう」
大和芋でふっくらと蒸し上げるおまんじゅう。
大和芋と砂糖を合わせた「合わせ芋」を粉に混ぜていくとまるでマシュマロのような柔らかくてふわふわの生地になります。
包餡さえうまくいけば、あとは蒸すだけです。
しかしこの「蒸す」作業が結構クセモノで。
ガスコンロの火の強さをどのレベルにすれば良いのかを見極めるために何回も失敗を繰り返しました。
火が強すぎると割れる。
火が弱すぎるとベチョベチョに。
サロンで成功してもご自宅ではうまくいかないことも多々あります。
回数をこなすことと火との相性を見つけ出すことが必要な和菓子です。
焼きごても然り、回数を重ねるごとに皆さん上手に扱えるようになりました。
★「練り切り・うつろい」
手毬の形と色使いで、桜が咲き始めてから散るまでのうつろいを表現してみました。
ただひたすらきちんと計量することが求められる和菓子。
3色でも4色でも好きな色で作ります。
白、淡いピンク、緑、クリーム色など桜の移りゆく色・・・。
あとは緻密に組み合わせていきます。
包餡し終わった練り切りに三角棒で筋を入れて
素敵な手毬が完成しました!
★「おしゃれ桜おこし」
昔よくおばあちゃんがおみやげに持ってきてくれた硬い硬いおこし。
大好きなおこしですが、もう少し今風にアレンジできないかなと思いました。
あまり硬くなく、お味もフルーツ味だったり、見た目もおしゃれな感じで。
そんなイメージを形にしてみました。
大成功!!
柔らかいおこしです。
ストロベリーやレモンの香りがして、いろいろなナッツも香ります。
アラザンやプチゼリーで飾ったら、キラキラのおしゃれおこしが出来上がりました。
★じっくりラボ「桜餅」
今月のじっくりラボは「お花見和菓子」です。
関西人にとっては「桜餅」といえば道明寺しかありません。
道明寺生地で包むこし餡と塩漬け葉っぱの香りは昔ながらの大好きなお味です。
★じっくりラボ「花見団子」
もち粉と上新粉を蒸して作ります。
電子レンジを使ったり茹でたりという方法もありますが、モチモチ感たっぷりのお団子を作るには、しっかりと蒸す方法が一番です。
あとは、よもぎを混ぜ、ピンク色に着色し。
三色の意味には色々な説があります。
魔除けだったり、季節だったり、春だったり、縁起だったり。
それぞれの人が感じる色のイメージとともに、春を愛でながら美味しく召し上がっていただけたら嬉しいです。
★和菓子100人分製作プロジェクト
今月はやっぱり「桜餅(道明寺)」です!
どんどん蒸し上がる道明寺生地でどんどんこし餡を包んでいきます。
ただひたすら100個仕上がるまで続けます。
ピンク色に染めるのは、自家製のビーツ色素。
ビーツをグリルし、スライスして乾燥させ、そしてパウダーにしました。
自然の着色は淡くてやさしくて落ち着く色ですね。
たくさんのお子さんの口に入るモノですから、できるだけ自然なものを使おうと決めています。
100個の桜餅を並べてみるとなかなか壮観な眺めです!
今月も喜んでくれるであろうキッズたちを思い浮かべながら皆で製作しました。
◆3月のサロンは土曜日の午前中サロンからスタートです。
初日のため多少のチグハグはありますが、長く参加してくれている人たちはそんなこと意に介せず楽しく作業してくださいます。
◆サロン2日目もお二人さま参加です。参加される方々のお人柄によって賑やかになったり静かになったり。この日は比較的静かに落ち着いた雰囲気の中、焦らず丁寧に作業を進めることができました。
◆3日目は、早くも「「じっくりラボ」1日目。「お花見和菓子」を作ります。お花見和菓子は一度は皆さん作ったことがある、あるいはよく知っているお菓子ですから、緊張せずに和気藹々と作ることができました。ちょっと(かなり)濃いピンクの桜餅です!
◆4回目は「じっくりラボ」の2日目。早くも桜前線の便りが聞こえてくる季節です。お花見のイメージもしやすい暖かさになってきました。
◆サロン5回目。偶然にも「じっくりラボ」2日目と同じお二人が参加されたスタンダートサロンです。焼きごての使い方が難しいと言いながらも、最後にはきれいにちょうど良い焼き加減の桜の花を描いてくださいました。
◆サロン6回目は「英語で和菓子」。英語の方がお得意だった80代の参加者さん、コロナのせいで海外在住のお孫さんとも会えない日々が続きます。「英語は使い続けること」の大切さが身に染みて感じられます。しかし和菓子の方はかなり自由奔放にそして楽しく作業されています。
◆今月の100個和菓子製作プロジェクトは「桜餅(道明寺)」!
親御さんたちがむしろ喜んでくださるかもと思いながら作業が続きます。