最近では3月に早くも満開を迎える桜ですが、4月の桜といえば八重桜でしょうか。
吉野山や八重桜をイメージしたサロンとなりました。
![道明寺羹・吉野山](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=286x1024:format=png/path/s32d0e6500d6554d6/image/ibeef08f2c6a99e1d/version/1619701973/%E9%81%93%E6%98%8E%E5%AF%BA%E7%BE%B9-%E5%90%89%E9%87%8E%E5%B1%B1.png)
★「道明寺羹・吉野山」
道明寺粉を使って深山に咲く桜を表しています。
三層の羊羹、一番下は桜の葉の塩漬けを乾燥させさらにパウダーにした粉を白餡に混ぜて。
真ん中の層は、白い道明寺粉があちこちに現れる中、桜の花を散らしました。
一番上の層は、透明な錦玉羹です。
透明な中に桜の花が浮かび上がっています。
羊羹を層にする場合、半止まり状態の見極めが大変重要になりますが、”急ぎすぎてもいけない、遅くなりすぎてもいけない”という難しい作業を少しでも失敗しないために、湯煎にかけながらちょこちょことこまめな注ぎ入れを繰り返しました。
桜の香りが全体から漂うとても美味なる羊羹に仕上がったと思います。
![ういろう・八重桜](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=259x1024:format=png/path/s32d0e6500d6554d6/image/i6305c96756968a3c/version/1619701973/%E3%81%86%E3%81%84%E3%82%8D%E3%81%86-%E5%85%AB%E9%87%8D%E6%A1%9C.png)
★「ういろう・八重桜」
たたみ生地のういろうです。
普通、蒸し上がった生地をしっかりとこねて滑らかにした後、すぐに片栗粉の上に生地を落として処理していきますが、今回その処理を少し遅らせてみました。
はじめは他の作業がいっぱいあったので単に遅れただけだったのですが、これが思わぬ偶然から良い結果を生んでくれました。
「粗熱が少しとれたら生地に片栗粉をまぶす」
「粗熱がしっかり抜けた生地に片栗粉をまぶす」
粗熱は完全に抜けきらないほうが良いように思いますが、実はかなりの粗熱が抜け切ったほうがあとの生地がきれいに仕上がるということがわかりました。
これは大福のように手で包餡していく時と、麺棒でしっかりのしていく時では違うように思います。
麺棒で伸ばす時は、粗熱がしっかり取れるまで待ってから片栗粉をまぶすとシワの中に片栗粉が入っていかず、きれいな仕上がりになります。
花びらのギザギザは、100均のパイピングばさみで十分に対応可能だということも今回発見いたしました!!
中餡は乾燥させた桜の葉っぱを砕いて混ぜ込んだ桜餡です。
![桜せんべい](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=217x1024:format=png/path/s32d0e6500d6554d6/image/i38db4755a4f5f70b/version/1619701973/%E6%A1%9C%E3%81%9B%E3%82%93%E3%81%B9%E3%81%84.png)
★「桜せんべい」
甘くないお菓子として、桜せんべいを作りました。2019年4月にも登場しています。
小麦粉ではなく、上新粉ともち粉、浮き粉がベースです。
そこに混ぜるのが「合わせ芋」。
薯蕷饅頭を作るときに混ぜ合わせるあの「合わせ芋」ですが、大和芋と砂糖の配合が違います。
せんべいとして一番ベストな配合を決めるのに何パターンも試してみましたが、今のところ“トレハロースを少量混ぜ合わせる”が良い感じです。
サクラエビをパウダーにしたものをたくさん使うには少々コスパが良くないので、干しエビ(国産)をメインにサクラエビは少しだけ混ぜています。
この 干しエビと炒りごまの風味+桜の葉っぱのパウダーが相乗効果となって、♪やめられない止まらない♪の美味しいおせんべいとなりました!
![春の練り切りまつり](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=206x1024:format=jpg/path/s32d0e6500d6554d6/image/i5a84e12e75eb47c7/version/1619701974/%E6%98%A5%E3%81%AE%E7%B7%B4%E3%82%8A%E5%88%87%E3%82%8A%E3%81%BE%E3%81%A4%E3%82%8A.jpg)
★じっくりラボ「春の練り切りまつり」
参加者さんのリクエストが多くて、時々「練り切りまつり」を開催しています。
「好きな色合いで好きな形を好きに作る」
がテーマですから、参加者さんのテンションがそれはそれは上がります!
しかし、好きな作りたいものが一回で上手に作れるとはもちろん誰も思っていませんから、あらかじめネットなどで見つけ出した「お気に入り練り切り」を写真で送ってもらいます。
写真をもとに、まず試作してみます。
作り方も「こうすればもっと簡単にできる」「こうすればもっときれいにできる」というポイントがいくつも出てきますから、それを本番でお伝えするという手法です。
新たに作り方のコツみたいなものを発見することもあり、私としても試作はとても楽しく勉強になる時間です。
それにしても巷にはたくさんの練り切りデザイン、意匠があふれており、日本中のいえ世界中の和菓子愛を感じることができます!
![甘くない和菓子もお楽しみに!](https://image.jimcdn.com/app/cms/image/transf/dimension=172x1024:format=jpg/path/s32d0e6500d6554d6/image/i5dc9d656b8533b94/version/1619701974/%E7%94%98%E3%81%8F%E3%81%AA%E3%81%84%E5%92%8C%E8%8F%93%E5%AD%90%E3%82%82%E3%81%8A%E6%A5%BD%E3%81%97%E3%81%BF%E3%81%AB.jpg)
★和菓子100人分製作プロジェクト
今月は「桜せんべい」です。
たまには、子ども食堂のキッズたちにも甘くないお菓子を提供いたします。
サロンで皆さまに作ってもらった桜せんべいは子ども食堂でお配りするせんべいの2人分でした。
だから50名分の桜せんべいをを作ることになりますが、サロンと同じ作り方をしていたのでは、とても時間が足りません。
先に120名分の「合わせ芋」を作っておく。
粉類を全て混ぜ合わせておく。
が下準備。
あとはひたすら捏ねて、伸ばして、型を抜くの作業が続きます。
ボランティアの人たちもすっかり和菓子作りに慣れて、最近はお喋りしながらでも手はしっかり動くという「職人さん」になりつつあります。
◆4月のサロン第1日目。
お二人参加でした。初めて参加してくださった方も!初日で今月の段取りが決まります。今月はかなりスムーズな出だしとなりました。
◆サロン2日目はお一人さまでした。今月はパイピングばさみという普段使わないお道具が出てきます。このパイピングばさみは難しくはないのですが、扱いが平気な人とあまり好きではない人に分かれるようです。
◆3日目は、お二人さまのご参加。このお二人はかなり初期の頃から参加してくださっているベテランさんです。作業も早いし自己流アレンジもお手のものです。慣れた手つきで早い時間内に完成させてくださいました。
◆4回目もお二人参加です。丁寧な作業をなさる方たち。お道具や材料も丁寧に扱ってくださる方たちは見ていて気持ちがいいです。
◆サロン5回目は「じっくりラボ」の1日目。4名の方が10種類24個の練り切り作品を仕上げてくださいました。小学校6年生のKちゃんもお母さんと一緒に参加。大人顔負けの美しい練り切りを作ってくれました!最後に仕上がったお母さんの作品、撮り忘れです。ごめんなさい。
◆サロン6回目は「じっくりラボ」二日目でしたが、満席の5名さまの参加となりました。5名で13種類30個の練り切りです!
一同に集めてみると圧巻な仕上がりとなりました。
◆サロン6回目は最終日。「英語で和菓子」の日です。今月は3人の参加でしたが、英語解説は少々にして日本語でのお喋りを楽しみながら、しかし手はしっかり動かして今年最後の「桜」和菓子を楽しむことができました。
◆4月の100個和菓子製作プロジェクトは「桜せんべい」!
「英語で和菓子」のメンバーが主戦力です。桜せんべいを作るのはこの100個製作の日がスタンダードサロンよりも先でしたが、2019年4月にも作っていただいていましたので、難なく100個を作り終えることができました。ボランティアの面々に感謝です!